アマチュア無線によるクルージングボートサポートシステムについて
( Maritime mobile support network )

No 4.  2011.Nov. JH2UZB/1

 

 

1.MMネットワークの概要

 

国内周航や太平洋方面などを航行するセーリングボートなどにとって、航海のサポートシステムとして利用でき、極めて有効と思われる無線によるネットワークがあります。それはアマチュア無線のHF(短波)帯の電波を使用する歴史ある無線ネットワークの存在です。

 

HF帯ゆえに太陽の活動周期や季節、時間により、その通信の確実性は必ずしも一定であるとはいえませんが、しかしながら、これらネットには環太平洋岸を中心として船やヨット(Sailing Vessel S/V)の航海に興味を持つ国内外のアマチュア無線局(ARS)のほか、海上の外航船の乗員や航空関係の方々など、航法にともなう気象や通信の専門家やマリンエンジニアの方、そして太平洋の島々に住む人々、また港や漁業、マリーナ関係の方々など、多くの海上や陸上ハムとクルージングやレースをするヨットやボートマンハムたち(海上移動局=メリタイムモービル局=MM局)の間で、航行中の現在位置や気象、健康などの航海情況などを「毎日定時」に交信し相互に確認しあっています。

 

これらのネットワークを支えているコントローラーやサポートするハムの方々は、アマチュア無線ゆえの無償の行為であることに間違いありません。そして先人から引き継がれたこの何十年にもわたる毎日のネット運用とその維持継続には、その長い歴史においてメンバーが変わって行く中にあっても、多くの関係者の努力が成されてきております。

 

もちろん電波法に基づく免許や運用法を遵守したものですが、近年の成熟化社会を迎えた日本において、国内外へ長距離クルージングに出かけられるセーラーが多くなったことや、無線機やアンテナシステムの技術の向上と共に機器自体も小型化し安価になり、以前より艇体へのセッティングが容易になった事などの他に、比較的身近にアマチュア無線の海上移動局免許を申請取得でき、シンプルでローコストな通信手段として長い間皆に親しまれてきている中、最近においてまた、機器を搭載しネットに参加(チェックイン)するセーラーが増えています。

 セーラーにも多くのハムがいます。通常近距離において144や430MHZのVHFやUHFを水域の仲間同士で使用しているようですが、HF帯にはスケールの大きな世界があります。HFの無線機をお持ちであれば太平洋をゆくセールボートとの交信をワッチして見るのも参考になると思います。時には楽しい航海の雰囲気を心安らぐ言葉に乗せ、また時にはネット上に緊張感あふれる言葉のやりとりの展開など、特に将来ロングクルージングを計画しておられれば、その長距離航海の実態を知る上でさらに興味あるものでしょう。

 世界にはアマチュア無線の7、14、21MHZを中心に“カリビアン”ネットや“パシフィクシーファーラズ”ネット等のように、世界の各海域に同じようなMMサポートネットワークが数多く存在します。代表的なものでは、上記のシーファーラズネットも含む三つのアメリカのネットワークが各々異なるの時間帯で14MHZの同じ周波数を使い、大西洋、太平洋海域を含めUSコーストガードとリレーションを取りながら大規模に運用している“14.300NET”などのMMネットグループもありますが、ここではアマチュア無線のライセンス上からも国内や海外からも多くの方々がチェックイン可能で、日本から運用されている21MHZ帯のMMネットを紹介します。

 

法的に遵守されている局であればチェックインする事はいつでも可能ですが、ネットは限られた時間の中で仕事を持つ方も含め、多くの局が参加して行われていますので、お互い手短な会話で節度ある交信を心がけなければなりません。そしてその背景(後述にあるように、アマチュア無線であって業務無線局ではなく、その本質はHAMという無線技術とその交信における運用の楽しみを中心としたもの)を充分理解して参加する事が必要です。特に初めてチェックインしようとする方におかれては、しばらくの間、交信の内容を聞かれることをお薦めします。何日かワッチすれば、その運用しているやり方や内容が判るはずです。

 そして、経験ある国内外のクルージングセーラーや、海やヨット好きの多くの陸上ハムと出会えることにより、もし、ご自分が航海をする立場になった時、心強い良き友人として協力して戴けるでしょう。たとえばアンテナやラジオリグのセッティング技術などの相談や、艇体やセーリングリグ、エンジン、またはラジオリグのトラブル対応、低気圧等の気象情報、国内、海外も含む入港情報や現地情報、家族への情況報告など、それら多くの体験機会を得た方々もおられます。

 

2.最近のMMネットについて

 

皆さんもご存知のように昔から帆船の長期航海は日々平穏な航海は少なく、現代のヨットの航海においても、その実態は本質的にあまり変わらないと思われ、大なり小なり何らかのトラブルは抱えて航海していると思ってよいでしょう。しかしながら、多くの艇長はそれに対処する知恵や経験と勇気。そして現代では無線や衛星電話、インターネット経由などで得る情報を持ってそれらのトラブルに判断対処し、航海を続けておられることは、ネットを通じ直接交信を聞く我々も、その置かれた情況下で、さまざまに発揮するセーラー達の対応力と共に、それを克服してゆく努力について敬服してやみません。

 

特に最近はMMネットの運用実態が、従来からの電波の上だけで終わる一過性のものだけでなく、現在ではインターネットでMMネットのホームページが開設されて、そのWEB上でMM局からのレポートによる航行位置が表示されているほか、SV側からの確認や依頼事項、航海中のトラブル発生とその対処状況、そして、それらの経緯などが毎日オープンな情報として記載されております。その事はネットへ参加する多くの方々が、各々のSVのおかれた情況を継続的に把握し、ネットを通じて安全航行を見守るための相互の意識向上にもつながっています。

 

また、それにより、他の航海者への指針ともなる情報共有化がWEB掲示板(BBS)上で図られ、欧米に比べ日本では、まだまだ参考事例の少ないSVの長期航海について、先人の後に続く多くのセーラーからは有益な記載事例(データ)として学ばれ、将来において「安全な長距離クルージング」の一助もなることをご理解下されば、その情報を出す側も受ける側もアマチュア無線のDXクラスターと類するように、役立つ情報としてWEB上で記載される意味合いを理解戴けるものと思います。

 

それゆえ、情報を受け取るだけでなく皆さんからも発信し積極的参加をも、お願いするものです。このようにMMネットのWEBサイトの出現は、今まで以上に長距離航海の実態が解り易いものになってきており、無線交信のレポート以外、世界の海を行くSVの位置や、リアルタイムに世界海域での風向風力の予報など、他のさまざまな情報の入手もインターネットを通じてより可能になったことで、このONAIRとONLINEのコラボレーションサイトは、今後も更にたくさんの方の利用がなされる事と思います。

 

3.MMネットの本質について

 

しかしながら実際、初めてこのような無線のネットに声を出すのは誰でも躊躇するものです。現在チェックインされている多くの方々も最初は同じと思います。また、一度交信したら毎日声を出すのが億劫で煩わしさも感じるなど、受け止め方は様々と思われますが、負担にならぬように個々人の考えと時間の範囲で参加されれば宜しいかと思います。

 

しかし、家族や知人に対し航行する自艇の位置表示や、長期航海中の生活のリズムづくり、単純に気軽に話し相手が必要な時、またラジオを通して行く先々の海域や国で日本艇や海外艇も含む、多くの志を同じくする友人との出会いや、さまざまな海域情報の取得。そして、現在ではアマチュア無線周波数とインターネット利用による洋上からパソコンでの文字通信(Win link)などの手法も含めれば、MMネットへの参加はさらに確実性が増したコミュニケーションの手段として広く考えられます。

 

もちろんアマチュア無線自体が、もともと肩の張らない趣味仲間の世界のことですから、交信自体を楽しみと感じる方も多くおられることでしょう。現在では長距離航海をする多くの方々は、通信の手段としてクローズコンタクトとして携帯電話やサテライト電話を持つ方が増えていますが、無線ラジオは幅広いオープンコンタクトとして、ネットの定時交信以外も、航海中のコミュニケーション手段としてもっと活用して欲しいものです。海外のヨッティー達は、今日では世界の海をゆく何千隻ものクルージングヨットとの仲間作りや、その情報等の取得に、これらラジオネットによる船間のオープンコンタクトをも、とても重視しています。

 

そして、ここで理解いただきたいのは、これらMMネットの運用に携わるHAMの方々の世界的にも共通な考え方としては、「船で航海するアマチュア無線の友人」としてネットを通しコミュニケーションが図られた上で、遠く離れた声だけの相手に対する立場への理解と共にその友情が成り立っており、友人が何か困っている場合は出来る限り手を差し伸べるのが当然であると、多くの無線仲間は思っているものです。それゆえ、これら会話という人間関係の構築無しに、緊急の時だけ声を掛ければ良いとの考えのもとで、突然、どこにいるのか、また、見も聞きも知らぬSVから、だいたいが一方的とも思う急な要求に対して、業務無線局のように事務的に対応をする事については、ネットを支援する多くの方が躊躇するのは、皆さんにも理解して戴けると思います。

 

このように、これらネットの背景や有益性が理解いただけたらなら、どうぞ気軽にマイクを握ってみて下さい。「よろしく。」と声を出せば、電波と共にそこからあなたを友人としてサポートしようとする、たくさんの仲間との友好の輪が広がることでしょう。

 

Any station anywhere. Please anybody checking in for this MM network. We are always welcome.

 

 

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   日本から運用しているMaritime mobile support network の紹介。

 

4.アマチュア無線による日本のMMネットワークについて

 

    『シーガルネット』SGN (1980年、北海道のヨット『シーガル号』の世界周航をサポートしたのが始まりです。)

 

周波数 21.382MHZ(±5KHZ)USB、 スタート時間 毎日JST 07:00より(GMT 22:00)、 現在のネットコントローラー「JH8XIZ」 原田さん(YL)、 QTH 北海道北見より、 ANT 4EL・YAGI

  

    オケラネット』OKN  1975年、関東のヨット『オケラ号』の太平洋横断レースをサポートしたのが始まりです。)

 

周波数 21.437MHZ(±5KHZ)USB、 スタート時間 毎日JST 12:20より(GMT 03:20)、 現在のネットコントローラー「JD1BBH」 山田さん(YL)、 QTH 小笠原父島より、 ANT 5EL・YAGI

 

Welcome to checking in our JA’s MM networkand please go-ahead your navigation report.

 

 

MMネットの運用内容とチェックインの仕方。 

 

各ネットには交信(QSO)を整理するキー局のネットコントローラー(NC)がいます。コントローラーのリードで進行されています。各ネットの運用方法は各NCの素晴らしい個性により、おのおの雰囲気が違いますが運用全体の要領は、おおよそ次ぎの通りです。

 

5.MMネットの実際運用について

 

  約40〜50分前後運用されています。最初にNCはネットのスタートコールをして、電波伝搬状態を確認する意味も含めて、主要なアシスタントNC(リレーステーション)数局を確認し、それが終わると緊急の交信を受け付けます。そして特になければ、最初に海上のMM局からコールしてゆき、そのチェックインが終了後、陸上局(ショアーステーション)のコールに移ってゆくのが通常です。また陸上局であっても緊急や急ぎの局は早期に受け付けています。

  多くの局が参加しますので周波数は必ずゼロイン(キー局に完全に合わせる)させて下さい。注意したいのは自分の無線機の周波数表示は必ずしも完全には合っていないことがあります。特に無線機のRITがONの場合は必ず切って下さい。数字ではなくNCの声の音質を基準に同調させて下さい。周波数がズレているとNCからは「こちらに合わせて下さい」と依頼してきます。もし、そう感じる時は強く聞こえる局に尋ねて下さい。「少し上、もしくは下」などと、教えてくれるでしょう。

  各ネットの運用周波数の後ろに±5KHZとあるのは、そのNETの運用周波数がネット関連以外の局に先に使用されていたり、すぐそばに強力な他の局が運用して混信(QRM)を強く受ける場合、もしくはジャミングやインターフェアランス(妨害波)などが続いている時は、NET運用はプラス側かマイナス側に5KHZの範囲内で移動して行なう事もありますとの表示です。アマチュア無線は通常運用では周波数を固定し独占排他的に使用する事はできないルールです。

  さて、初めてのチェックインの場合はコールサインとオペレーターネーム、またボートネームは基本ですので明確に告げて下さい。相手が了解できないような時はリピート(繰り返し)し、フォネティックコード(Aアルファーや朝日のア等)を使って確認し合います。

  通常、伝播状態がNCより見てよい時は、おおかたのMM局のチェックインが済んだ頃、ビームアンテナを回転させながら、おおよそ、九州、四国、中国、関西、関東、東北、北海道のエリアの順でロールコールして陸上局のチェックインを受け付けてゆきます。そして特にこのMMネットの特徴は、都合がつかない場合は別ですが各局は時間が許す限り待機(スタンバイorワッチ)してもらい、他の局が取れない時は中継のアシストを戴きたく、ネットワークの機能維持への協力を、お願いしております。NCからは都度、「時間があれば待機(スタンバイ)をよろしく」とのアナウスもあるのは、そのためです。

  NCがスキップオーバー(電波伝搬が良好でない場所)などでチェックインする全ての局を確認できない時は、国内外の数局のアシスタントNCや各地の陸上局より、当日のチェックインを確認してゆきます。中継(QSP)によるリレー交信となります。時にはアメリカ、ハワイやオーストラリアなどの海外局や、洋上の大型船舶等のMM局、またはその日チェックインしている余裕あるヨットのMM局にもアシストをお願いして、そこから全局向けにコールしてもらうこともあり、NCとの伝播が悪くても、それらの局からの呼びかけが聞こえた時には、皆さんも遠慮なくチェックインして下さい。

  また、NCなどを呼ぶ弱いMM局が他の局には聞こえなく、貴局だけが聞こえているような時は積極的にリレー(QSP)を申し出て下さい。時によりNCは伝播状況を判断して突然、「そちらから全局に声を掛けて下さい」とのリクエストもありますので、余裕があれば快く応じて声を出してみて下さい。

  このようにネットは多くの参加局のワッチとリレーで成り立っています。それゆえ、MM局はいつでもチェックイン可能です。上記のように、もしNCが聞こえなくても、特に強く入感している局に声をかけて(ブレークとコール)、自分のレポートを中継してNCに送って貰うことはいつでも可能です。また、ほとんどの局がノイズなどで聞こえないような場合でも、MM局から一方的にレポートを数回にわたり送信して下さい。待機、ワッチしている数局が受信できている時もあります。

  ご存知のように、電波によるネット運用はワールドワイドですので、チェックインする海外局の多くは英語で話してきますが、JA局は日本語でのやり取りで何の問題もありません。しかし、もし海外局から名指しのコールや質問などがあった場合、英語が不慣れであれば「だれか通訳下さい」と依頼すれば、NETにはNCを含め比較的多く英語を話す国内局もいますので、あまり不便はないでしょう。もちろん、それがチャンスであれば将来、海外へのクルーズにおいて入国の際、VHFで各国のポートコントロールとコンタクトで使う英会話のトレーニングがてらに、積極的に対応してみて下さい。同じ航海目的地に向かう艇と道中を同じくしたり、太平洋の真ん中で位置を確認しながらジャストミートしたり、立ち寄る外国の島々に友人ができる事も多くあります。

  このネットの更なる特徴は、基本的に限られた時間の中でMM局との交信が最優先になります。通常のアマチュア無線のフレンドリーネットと雰囲気が違うように感じるのは、MM局からのコールがあれば、一般陸上局からの交信要求(コール)や、もしくは交信の途中であってもNCやアシスト局は、MM局を優先し、「待機(スタンバイ)下さい」との依頼が必ずありMM局を優先します。特に初めて声を掛ける一般局においては、自分のコールや交信を中断された不快感や短い受け答えとともに、違和感を覚えるかもしれませんが、MM局を優先する運用の特徴ですので、決して誤解の無いようにして下さい。

  特に初めてコールする陸上一般局においては、当日チェックインするであろうMM局への交信対応が一段落してから、先にも紹介したようにNCはエリア順に(ex.南のJA6エリア〜北のJA8エリア)陸上局をコールして行きますので、タイミングを見て自分のエリアの時にコールするか、もしくは「オールエリア、オールステーション、初めての局もどうぞ」との呼び掛けに、「初めてです。よろしく」とコールして下さればチェックインはスムーズでしょう。

 

 6.定時交信レポート等の送信について

 

  基本的なMM局との交信内容は、互いのコールサインとオペレーターネーム(名前)とボートネーム(艇名)、特に初めての場合はホームポート(係留場所)等と共にシグナルレポート(信号強度59など)を交換し、相手の受信状態を把握して充分話しをすることが出来る状態か、また何回も繰り返す方が良いのか、手短に終わる方がよいのかを判断し、航行レポートや気象レポートを送ります。通常のアマチュア無線交信のように、このネットではリグやアンテナの紹介、QSLカードの交換などの会話は、運用時間の都合上、普段あまり行なわれていませんが、それらが必要であれば比較的時間に余裕がある運用時に話をしてみて下さい。皆さんもゆっくり話をして戴けると思います。

 

  特にMM局からは、船舶通信では基本となる送出順『重要事項順』として、通常はレポートの最初に・・

Navigation repotとして・・・

@    自艇の現在位置の緯度(Lat)と経度(Long)が最優先です。

(ポジションは通常、度、Deg /分、Minute までの数値。)その他ラフロケーション(○○島の南○○NM付近など)の注釈表現もあります。これは受け手から見ても役に立つ説明で、ビームANTを使用している局も、すぐにおおよその方角にア ジャストできるからです。

A    艇の針路(Deg)と艇速(Kts) 風向(Direc)と風速(Kts) 波高(M) 霧中時の視程距離(NM

Weather reportとして・・・・

B    天気(下記参考) 気温(Deg.C) 水温(Deg.C) 気圧(Hpa) 湿度(Perc%)

(参考:JAのMMネットでは電信交信のなごりで、天気について下記の表現を使っています。)

B  晴天(Blue sky)  BC  晴れ(Blue sky with cloud)  C 曇り(Cloudy

OC 全天雲(Overcast)   R  雨(Rain)  F 霧(Fog)等です。

海外NETでは雲量率(%)を使用している事もあります。

Other reportとして・・・・

C    乗員、艇体等の異常の有無、(Everything OK)等、その他、艇の航行状態(with motor or mainjib sails set state)等を伝えます。

D    目的地(港名)と、その残航距離(Distance of remainNM)や到着予定時間、(Estimate time arrival ETAJSTLT)又は24時間の航行距離(Day runningNM)等を告げています。その後、NETへの連絡事項、依頼事項があれば送ります。また特に自分のサポート局や交信したい特定局、もしくは他局への伝えたい、もしくは貰いたい情報等があれば、その時点でNCに伝え中継してもらいます。

E 更に航行上、危険や奇異に感じるような事象、(航路ブイ等の変位、船舶や氷塊との接触や異常接近、大型浮遊物や大量のオイル、また大型動物との接触、大型落下物の目撃、海底火山による海水変色、etc)などがある場合は、すぐポジションや時間を確認下さりネット上で情報としてお知らせ下さい。貴重な情報として受け付けます。

 

以上、MM局からのレポート内容です。なるべくチェックインする前に整理しておればスムーズでしょう。また、特に@とAの項目については、数回のリピートをお願いします。なぜ送出順や呼称を重視するのかは、弱い信号時にどのMM局も同じパターンと同じ単位呼称で送出してくるほうが、受手にとって次ぎに何を送ってくるのか判断しやすく、情報が正確になるからです。

 

(上記レポート送出順や、親しい局のコールサイン、JAMMネットの運用時間と周波数等を記入、もしくはコピーしたものを、チャートテーブルそばの航海日誌(LOG)や無線機と共に置かれる事をお薦めします。)

 

  上記の送出順は世界の多くのMMネット運用についても大体共通なものです。諸外国のネットにチェックインした際にも、各国のNCも、おおむね上記の順に聞いてきますので準備下さい。しかしながら、MM局からのレポートは、その時々の電波伝播状況で一部項目をはぶく事もあります。また特に『荒天などの悪海象や、バッテリー等の電源容量の不足、またはRIGのトラブル』問題があったり、入出港時で操船に余裕のない時など、MM局はレポートの主要部分(@やAなど)を送り、簡潔に運用しているのも現実です。

  ネット運用は季節や時間差で伝播コンディションの良否もありますので、上記のモーニングネットの“シーガル・SGN”もしくはアフタヌーンネットの“オケラ・OKN”等、二つのJAMMネットのいずれにもチェックインすることは全く問題ありません。そうしているMM局も多く、これらネット間においても相互に各艇の動向が情報交換されています。ご存知のように、現在2011年は、11年周期で変化する太陽活動のちょうどボトムから上昇してゆく時に当たります。それゆえ、今、この21MHZのHF(短波帯)のハイバンドはコンディションが悪い時から、徐々に立ち上がるでしょう。数年後にはプロパゲーション(電波伝播)が更に良くなると思われます。

  しかし、海外への長距離航海の場合、この21MHZのプロパゲーションの特徴ですが、基本的に太陽が当たっている地域への伝播が中心です。(地球上のデイライトゾーンと電波伝搬を確認できるWEBもあります)日本からオーストラリアなど地球を縦に移動する場合は比較的フォローは容易ですが、太平洋横断から大西洋など日本からアメリカ等へ移動する際は、当然、地球を横に動くことにより時間と日照は変化しますので、航行の海域に合わせ中継局の応援をもらいながら、また季節と時間に合わせNCは、アシスタント局と協同でリレーしながら交信をコントロールしています。最近は、電波の伝播状況を予想する日本の宇宙天気予報や海外のWEBサイトも数多くあり、一昔前より格段に日々のコンディションを把握し易くなってきていますので参考にして下さい。

 

7.陸上局やサポート局について

 

  また陸上局が送るレポートの内容はシグナルレポートの他、地名(QTH)、天気、気温、湿度、風向風力、気圧や波高などと共に、NCからみると大変参考になる各地からの電波伝播状況、(ex. 南方の局のシグナルが強い、QSBやローカルノイズが強い)などや、そのほか地域陸上局からは、時々の簡単なオリジナルコメントなどが主なものです(ex. 桜前線が来て桜が咲いた、台風の影響が出始めた)。そしてローカル局の気象概況は、近くを航行するMM局からは参考になる情報です。また陸上局はリレーする際、受信した内容の正確さも重要です。不確かの場合は再確認することは全く問題ありませんので、その後、NCなどにQSPして下さい。1〜2回のリレーを経ていると大きく内容が異なる場合もありますので注意が必要です。

  海外にクルーズするMM局は、特定のサポート局(特定SVの航海を応援する、懇意にしている国内のHAM)がフォローしていることが多くあり、その艇と個々の周波数でスケジュールタイムを組んでおられるようです。むろん応援サポート局は各ネットにチェックインする事は全く問題ありません。ネット側も事前に連絡を受けている時は、優先的にサポート局にマイクを廻し交信をしてもらっています。一局でフォローするより多数局のネットで対応することの方が効果的なのは、HAMであれば誰でも理解しています。また、NCは他からリレーされたそのMM局への情報を、なるべく関連する、そのサポート局に集まるように配慮しています。

  それゆえ、これから海外への航海を計画するMM局の友人の中に、設備は大きくなくとも、きちんとした無線設備をもっているHAMがおられれば、専属のサポート局(応援団)としてネットやWEBのBBSに参加して戴くほうがベターです。私の経験でもHAMは比較的高いボランティア精神を持たれている方が多く、海外に出るMM局は、そんな無線仲間を持っていらっしゃる方々も多くみられます。また先のふたつのMMネットは、過去ネットに携わった多くのサポート局などが残って、強固なリレーション(ネットワーク)が出来あがっているのも事実です。

  近年、多くの国内外のSVが太平洋を行き来している時代、これらMMネットの安定したネットワークを築く上にも、このネットの運用や活動に理解があり、賛同していただける環太平洋岸に住まわれる、海・船・ヨットに興味ある多くの国内、海外在住のアマチュア無線局(ARS)にもNETへの参加を呼びかけています。そしてMM局の皆さんも、海外の国々に寄港し海外のSVの友人ができたら、是非これらのJAのMMネットを紹介して戴ければ幸いです。特に日本に向かう海外艇においては有益な情報源となるでしょう。各ネットはいつでも歓迎です。

 

8.MMネットでの緊急対応について

 

  現在では船舶の航行上において、最悪の場合はイーパブの発信により自艇の位置は全世界的に確認されます。そのような中であっても、このネットの最大の特徴は、いくら仲間同士のアマチュア無線交信でも、相手であるMM局は大海をゆく小さなSVも多く、時にはトラブルに遭遇し、難儀している事態を見過ごせない事実もあることについて、少なくともラジオ上でそのフォローが出来ることです。

  例えばNET運用中にMM局からのアージェント(急な要請)や、重大なトラブルなどのエマジェンシー(緊急事態)が発生したら、その艇のサポート局や他のリレーできる局とNCを中心に交信し、その他、基本的に全局はスタンバイ(待機)しますが、他の各局は伝播コンディションが悪い時は交信をリレーしたり、トラブル内容に対してアドヴァイスを行なったりしてNCなどをサポートするのが通常です。

  特に緊急時には、送信する方も受信する方も落ち着きある通話と共に、@緊急事態の内容 A正確な現在位置(度、分、秒、)B海況情況と航行状態など、何を確認するのか正確さが必要です。そして、ネットが終了しても難儀するMM局の事態対応時間が必要であれば、例えばその後、1〜2時間ごとに交信スケジュールを決め暫くの間、ネット周波数上で特定局がフォローすることもあります。

  また、事態が悪化して当事者のMM局が直接、関係当局(JCGなど)へ連絡できないような場合その時点で必要であれば、緊急事態の通報と説明はネットの陸上局を通じても可能ですが、それを行なうかどうか、相手の当事者との確認が重要です。また、最悪の事態おける遭難捜索など当局への依頼について、ネット局は交信上における情況説明はできても、当事者の親族等からの直接依頼が必要ですので留意下さい。

 

9.MMネットにおけるクロージングについて

 

  通常ネットには複数のMM局も次の交信のため待機していますので、緊急時以外は長話を避けるため途中で特定の局と長く、もしくは至急交信したい場合はNCを通じて声を掛け(ブレーク)、運用中のネット周波数は避けて5〜10KHZ前後離れた指定周波数を指示し(ex.QSYして下さい、10KHZダウンもしくはアップ)そこに移動して相手と交信しています。ネットが終了する頃、「各局間の連絡をどうぞ」と、NCからアナウスもされますので簡単な連絡があればここで話をします。これから航海予定の艇や、海外局のエントリーなどのインフォメーションもここで連絡されます。

  またMMでチェックインしていた局で航海が一区切りつき、入港後、暫く艇を離れるような時、もしくは航海が終了しようとする時は、事前に暫くQRT(運用を停止)する旨をネットに告げています。特に外国の港に入港した際、HAMラジオは国際法である領海12海里に伴い、使用が制限されることもありますので、ご自分の免許の範囲や、日本とその国とのアマチュア無線の相互運用協定を確認して、滞在中の運用には注意下さい。(後述の運用とライセンスを参照下さい)

  そして最後にNCやアシスタント局から全局に対し、ファイナルコールとクロージングアナウスを行ない、その日のネットは終了されます。もちろんクローズ後の交信はその周波数上でも各局自由です。通常、アフターネットセッションなどと云われて、多くの局が声を掛け合い、楽しいおしゃべりも始まります。伝播コンディションの良い時など、電源バッテリーには注意しながら、MM局の皆さんからも積極的に声を掛けて、(コールやブレークしながら)なるべくたくさんの局と交信してみて下さい。もちろん陸上局からもどうぞ。すぐに多くの友人が出来ることでしょう。

  短波帯(HF)ですので、いつも使用周波数の電波伝播の状態(コンディション)が一定で、完璧とはいえませんので、情況が悪い時にはネットは早めに終わる場合もあります。しかしながら、一部の局は、バックアップフリケンシーとして14MHZ等の交信可能な周波数に移動して、当日の情報スクライブ(掲示板などのLOG記載者)と、その日の交信内容を確認している時もあります。

  このようにネット運用は一見複雑なように見えても、実際は、それほど難しいものではありませんので是非トライしてみては如何でしょうか。一度チェックインしてレポートを送り交信すると、不思議と無線の会話には慣れるものです。「習うより、慣れる」ことが必要です。最初は慌てずゆっくり、また、お互いに信号が弱いと思う時は反復(リピート)して伝えて下さい。そして会話送信の都度に「了解ですか、どうぞ」として確認下さればより明確です。

 

Many thanks for the checking in to this net. And We wish you fair wind. Will see you at next time.

 

 

10.ネットへの事前情報について

 

長距離航海に出かける前、既に航海計画書等を作成されておられると思いますが、できれば当事者のMM局か、もしくは仲間のサポート局から「航海の概要」など、内容をオープンにできるものだけでも、事前にネットホームページ掲示板上(BBS)で簡潔に紹介くださるか、もしくはネットコントローラーかWEBマスター宛、緊急時の連絡電話番号や住所、メールアドレス等を、メールかFAX・電話でお知らせ下されば幸いです。特に乗員数や艇の大きさ、ANTの種類、サテライトホーンの有無、または、紹介可能であればブログアドレス等、いくつかの項目はネットの運用に大きく参考になるものもあります。

 

また、過去のネット運用の事例と経緯から万一の場合、当局機関から必ず下記情報の類を求められます。個人情報もからむ事ですので、すべて連絡をいただけないまでも、対応が後手にならないように、連絡のつく御自宅等には必ず確認しておいて下さる方がよろしいと思われます。

 

@艇名とホームポート A出発地と目的地 B航行予定期間 Cキャプテン名と乗員数および名前 D艇のビルダーと長さと幅、喫水およびトン数 E艇体リグ(スループ等)とハルカラー Fエンジンメーカーと型式、馬力 Gドジャーの有無とカラー Hイーパブ認識ナンバー IHFラジオコールサインとオペレーター名 JHFラジオリグ機種とアンテナ種類 K国際マリンVHFとアンテナ、固定かハンディの有無 Lサテライトホーンや自宅等の緊急連絡先の電話番号などです。 

 

11.無線システムのセッティングについて

 

技術的なことですが、MM局の無線システムについては、長距離航海に出かける前、実際に遠くの局や近くの局など、何局かと交信してみて、送信の信号強度や受信明瞭度など相互のレポートを交換し、その艇の無線機やアンテナの状態を航海前に把握することは運用上大事なことです。せっかく無線機を搭載しても、出港後、受信時のノイズや送信時の高周波の回り込みトラブル等で、その機能を充分発揮できないMM局も過去多くあります。はるか洋上でアドヴァイスを受けるより、陸上で適確に対処していたほうが賢明です。

 

SVへのラジオシステムのセットは、通常のアマチュア無線陸上局の環境条件と少々異なります。是非、出港前にMM局ラジオセットに経験ある方と確認を充分にして下さい。過去よりSVへラジオシステムをセティングするお手伝いをした経験上、ポイントさえ押さえれば、だいたいのトラブルは解決できると思われますので、皆さんも根気よく対処して下さい。SVへのアマチュア無線機器セッティングの技術については、オケラネットホームページにある「セティング解説書」を参考にして下さい。

 

 それに関連して、このところ自艇にセットする最適な無線機(トランシーバー)やアンテナの機種についての問い合わせを戴きます。無線機については12Vバッテリー(100V仕様機種ではDC・ACインバータを使うため不向き)で動作する堅牢、コンパクト、シンプルでポピュラーな機種の方が、何か問題があった時、取り扱いのアドヴァイスをネットで受ける時にも、利用者が多くおり何かと便利です。HFトランシーバーは、最近は新品でも安価なものもあり、また中古等もネットオークションや、販売店に良いものも多く出回っていますので調べてみて下さい。そして購入前にアマチュア無線の経験がある方に相談することをお薦めします。

 

またアンテナについてはメーカー既製品で、RFグラウンドが無しでも手軽にセットできるモノバンドANT。バックステーとオートANTチューナ(ATU)の組み合わせや、自作のFRPの1/4λホイップANTで、艇体における高周波のRFグラウンドをセットする方法のANT。使用状況の多いFAX受信との兼用法。予備としてハリヤードなどで手軽に上げられるワイヤーANT。などの多くの選択肢がありますが、艇体への設置については、各々タイプ別にセッティングのポイントがありますので確認して下さい。

 

  12.多くある無線システムのトラブルについて

 

 そしてまた、トラブル対応例としては、二つのネットで運用するための中心周波数の設定。トラブルの原因となるマストやステー、シュラウド、トッピング等のANT設置環境における金属干渉からの回避法。そのほか送信時における他の航海機器へ電波(高周波)の回り込みによる誤動作への対処法や、無線機やANTの電気回線接続部の防水や振動への対策。何日か続く低気圧の中、毛布も水を絞るほど濡れる高湿度の艇内での電子機器の結露対策など、これらもさまざまです。

 

 特に最近は各電子航海計器、オートパイロット、無線ラジオ、電動ウインチ類は云うに及ばず。パソコン、冷蔵庫、電子レンジ、VTRやテレビ、さらにその他の家電製品を使用する事が多くなった航海において、DC・ACインバータ使用に伴う無線機が受けるノイズ対策や、夜間航海後の朝方に多い航海灯や航海機器使用によるバッテリー電圧ドロップ対策。また上記に述べたように最近多発している防滴性が無い無線機やパソコン、もしくはインバータ自体の結露によるプロテクトへの対処として、小型ドライヤーで乾燥させる応急処置も有効です。また、最悪のケースを想定して事前にサテライトホーンやパソコンだけは、前もって12Vが直接使える変換ツールの準備をすることも必要な事です。

 

その中でも、無線受信時に「ノイズで何も聞こえない」という過去からある一番多いラジオトラブル事例に対しては、先に述べたメインのインバータノイズが最も多いケースですが、それ以外、オートパイロットモーターなどの機器からも多くあり得ます。インバータ以外のノイズ発生源が解らない場合には一度、無線機以外の機器をすべて切り、その後、一つ一つ使用機器のスイッチを入れてゆき、そのノイズ源を確認する手法も単純ですが効果があります。そして、その後、複数のフェライトコア(磁性体)などの装着によりノイズを止めるのが一般的ですが、これでも判らない時の対応として無線交信時間のみ、その他の機器を止めGPSだけ作動させ、無線機の電源は単独にDCを確保し運用するような事もあり、対応方法はいくつか考えられます。

 

 近年では長期航海に出かける艇は平均的に400アンペア前後と大幅に電源容量(バッテリー個数)が増えたのに伴い、関連するチャージシステムとしてのエンジンオルタネータ以外、無風時でも日照さえあればチャージ可能なソーラパネル、風さえあれば夜や曇天、霧でもチャージする小型のウインドエレクトリックコージェネレーターなど、長期のセーリングで使用する機器についても、事前に無線機やすべての機器を動作させながら、できればノイズの無いハーバーの外で(フローティングポンツーンなどにヨットやボートが数多く係留されていたり、サプライヤーポストに陸電等が設備されているマリーナ内は、ノイズが多く一般的にテストに不向き)、受信音や送信状態を確認しておく方が以後ベストな無線運用には役立つでしょう。コンディションの良い時など、ネット終了後、時間のあるネット参加局に協力いただき、テストに立ち会ってもらう事も可能でしょう。

 

  13.MM局の運用とライセンスについて

 

アマチュア無線のライセンスについての質問も最近よくあります。4級の局免許でも海上移動局の申請がされており、運用周波数に21MHZ帯の記載があり、免許有効期限内であれば国内および公海上においてのMM運用には問題ありませんが、訪れた外国から運用しようとする時、その国と日本においてアマチュア無線の相互運用協定があった場合には、その国の監督庁に対し運用申請が不要としているアメリカ、オーストラリア、フランスなどの国々もあります。(通常、運用するには入国後、その国への免許の申請が必要)その場合、入国後もハーバーに停泊する自分のMM局から申請無くしてHFにも出ることができ、送信出力も50Wを出せる3級免許を取得しておく事をお薦めします。多くのMM局フォローの経験上、特に海上から50W局の運用する信号の強さは明確に違います。(上記の運用協定でも4級免許ではHF運用は適応外です。また、日本のクラブ局コールサインについても同様です。逆にUSAやAUSなどの海外MM局が日本に来た場合、上記、申請不要の制度は日本において現在はありませんので申請が必要です。)

 

「ex.アメリカの場合は本国以外、一般入国が許可されている(許可されていない所は不可)自治領のグアム、サイパン、アメリカンサモア、プエルトリコ等についても同等ですが、オーストラリアやフランスは本国のみ適用です。(オーストラリアやフランスはアメリカと若干規定が異なる)アメリカの場合、自分のコールサインの前にアメリカの地域ナンバーの付いたプリフィックスをつけ(グアムKH2、ハワイKH6、カリホルニア州W6、ワシントン州W7、etc.)運用場所をアナウスすることが必要です。ex.KH6/自局コールサイン・MM in Honolulu Hawaiiとなります。(/記号はスラッシュ又はストローク等と発声)」詳しくは日本アマチュア無線連盟(JARL)のホームページ「海外運用」を参考にして下さい。

 

3級は現在、電信の聴取試験はなくなり、電信の問題は選択式になっていますので、現在、4級を持っていれば1日の養成講習会で、ほとんどの方が3級を取得可能のようです。HFを運用するに当たり、是非、トライされて下さい。海外から来られる諸外国の長距離セーラーの多くも、驚くほど無線ラジオの知識を持っています。また特にラジオオペレーターとしてMMネットに声を出すのは同乗する女性が多いのも特徴です。

 

  14.MMネットが何故続いているのか

 

最近では海外へ長期航海をしながら、衛星電話やその他の通信ツールやインターネットを使い、世界中どこにいても連絡できるように成りました。また個々人のブログやホームページを開設し、その体験された現地の写真と伴に航海日誌を開示しているクルージングセーラーも多くおられます。それを読みながら同時にその世界を共有できることは素晴らしい時代となりました。

 

しかしながら、海外を目指す洋上のセーラーたちがネットコントローラー(NC)を中心に、陸上局や国内クルーズのセーラー等も含め、更には海外局や外航の本船など、多くの人々と同時刻に電波で互いの声を確認し、情報などを交換しあうことは、正にこれらのネットワークがメリタイムモービルサポートネット(海上移動局の支援情報通信網)と呼ばれ、長い間続いている由縁でもあると思えます。

 

そして互いにHAM仲間であることゆえの無線運用は、大海を航海しながら、ともすればMM局の置かれた厳しい情況の中、単調で孤独になりがちなセーラーと航海情況などのやりとりを通じ、それを理解し支援する人達の間で生まれる共通の連帯感と共に、はるか遠く離れた祖国の地より海ゆく人を励まし、思い案じたりする人々の心のつながりが、新たな人間交流を生み出しワールドワイドな電波と云う媒体によってつながるダイナミックな世界の中で、日頃の携帯電話や衛星電話とは違うオープンでフレンドリーな無線交信によるコミュニケーションの素晴らしさを、これらのMMネットから知って戴けると思います。


Thank you for the stopping by everyone, You have a good sailing, and We hope to see you soon on the MM network.

 

   Best 73s  de JH2UZB/mobile  SumitakaTakaHonma   from Yokosuka Sajima

 

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{ 参 考 }

   オケラネットについて (By ウエッブマスターJA1IDQ)
http://www.okeranet.com

   パシフィクシーファーラーズネットについて(PSN・14MHZ)
http://www.pacsea.org/

   パシフィクメリタイムモービルサービスネット(PMMSN・21MHZ)
http://www.pmmsn.net/

   世界のMMネットワークリストについて(ワールドセーリングWIKI)
http://www.cruiserswiki.org/wiki/World_MM_Nets

   世界のヨッティー達の情報ページについて(パンゴリン)
http://www.pangolin.co.nz/index.php

   世界の海のボートポジションについて(ヨートレップ)
http://www.pangolin.co.nz/yotreps/reporter_list.php

   世界の海の船舶ポジションについて(セイルクス)
http://www.sailwx.info/shiptrack/shiplocations.phtml

   世界の港に出入する船舶の確認と動向について(AIS/マリントラフィックコム)
http://www.marinetraffic.com/ais/jp/default.aspx?level0=100

   世界の海のアマチュアレディオMM局(APRS含む)の動向について(インターマー)
http://www.intermar-yachttrack.de/yachtList.php

   世界のクルージングヨットのブログアドレス(コミュニティー)について(セイルブログ)
http://www.sailblogs.com/

   世界の海の天気図について(ノア・オーシャンプレディクションセンター)
http://www.opc.ncep.noaa.gov/Pac_tab.shtml

   世界の海のウェザーフォーキャスト(アメリカ海軍気象情報センター)
https://www.fnmoc.navy.mil/public/

   セーリング用に特化した世界海域の気象情報(パッセージウエザーコム)
http://passageweather.com/

   日本各地の灯台(岬)の風の概況について(全国船舶気象情報)
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/kanazawa/kisyou/nihon_weather_map/nihon_weather_map.htm

   アマチュア無線とWEBをリンクしたMM局用の文字通信について(ウインリンク2000)
http://www.winlink.org/

   太陽活動と電波伝搬の予報について(宇宙天気予報センター・NICT)
http://swc.nict.go.jp/contents/index.php

   世界各地への電波伝搬の予想について(VOACAP)
http://www.voacap.com/prediction.html

   世界各地からのアマチュア無線局の入感状況(DXクラスター・DXSCAPE)
http://www.dxscape.com/index.html

   世界のアマチュア無線局約125万局のコールサインデータについて(QRZドットコム)
http://www.qrz.com

   JH2UZB/Mobileについて
http://www.qrz.com/db/JH2UZB

 

 

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