e. ヨット仲間レオLeoから悲しい内容のメールが届きました。

 クリスマス島で約1週間、ヨット仲間としてぽれーるの整備を手伝ってくれたり、パーティーやカラオケでお互いのヨットを行き来していた米国のカタマランヨットQueequeg II(44ft)(クウェインQuen63歳、ジョーJoe63歳、レオLeo58歳)が1月20日にマダガスカルの東200マイルの海上でサイクロンに遭遇して遭難し、スキッパーのクウェインとその友人のジョーが行方不明になっています。レオはかろうじて転覆したヨットにつかまり、2日間嵐の海を流され、たまたま通りかかった韓国の貨物船に助けられ、現在は米国の自宅にいるとのことでした。
(写真をクリックすると拡大します) マイ・ウェーを歌うクウェインと横で聞いているジョー マイ・ウェーを歌うクウェインと横で聞いているジョー

 Queequeg II はアメリカのフロリダから西回りに世界一周を目指していましたが、クリスマス島の手前でストームに遭ってフォアステーの取付金具が壊れたため、クリスマス島で約1ヶ月半停泊し米国から空輸されてくるフォアステーの取付金具を待っていました。米国から部品が届きフォアステーのトラブルがフィックスした翌日のぽれーるよりも2日早い12月15日にケープタウンを目指しクリスマス島を出港して行きました。

 前日、お互いの今後のクルージング・コースについて話合った時、私からこの時期ケープタウンを目指す南インド洋のコースはサイクロンに遭遇する確率が高く、ぽれーると一緒にスリランカへ行かないかと誘いましたが、彼等は予定していたスケジュールから既に1ヶ月半遅れており、米国でそれぞれの仕事等の都合もあるため、Queequeg II はこのままダイレクトに約4900マイルも離れたケープタウンを目指すことになりました。最後にクウェインから40年前の彼が大学生の時に世界一周しクルーズを記録した自作の本を彼のサイン入で私にくれ、米国に来たらまた会おうその時は共に東海岸をクルーズしようと言って別れました。
(写真をクリックすると拡大します) 今度は米国で会おう! ヨットQueequeg II

 Queequeg II が1月20日に遭難し約1ヶ月たった現在、行方不明になっているクウェインとジョーの捜索救難がどのように行われているのか続いているのかを知ることができません。レオのメールによるとライフラフトを展張するひまもなく大波で転覆し、荒れ狂う真っ暗な海上ではお互いの無事を確認することもできなかったそうです。どうか、どこかでクウェインとジョーが助かって無事でいてくれることを祈るのみです。

World Cruising Yacht "Polaire"

 ぽれーる 関