2007/11/21 ぽれーる通信 No.23 ニュージランド・オプアより


こんにちは、皆さん
オプア・マリーナ停泊中のぽれーる
 ぽれーるは、現地時間11月20日12時にニュージランドのオプア(南緯35度19分、東経174度07分)に着き、入国手続きが終了しました。

 フィジーのラウトカを6日に出港したので14日間かかったことになります。オプアの天候は快晴で気温は日中22度、夜は17度程度ですが暑い楽園から来たため、たいへん寒く感じます。

 オプアはベイ・オブ・アイランズ(Bay of Islands)の奥に位置し点在する島々には多くアンカリング地があり、セイリングの盛んなところです。
入国時のオプアの親切なカスタム・オフィサー
入国時のオプアの検疫官

 また、ヨット等の入国に対してはたいへんフレンドリーでエントリーチャージ等が無料ということもあり、海外や帰国ヨット等の寄港地となっています。 オプアで感謝祭をヨット仲間と共に

 ここでもほとんどは既に知り合いになっていたヨットの人達で、久しぶりの再会を確かめ合うことができました。

 今回のフィジーからニュージランドのクルーズは、天候的にはあまり恵まれなかったようで、出発直後に「サンダーストーム」、2、3日目はまずまずの天候、4〜6日目は「強風を伴ったヘビーレイン」、やっと抜け出したと思ったら目的地方向からの向かい風(サウスウィンドウ平均20kt)と3〜4mの波、この風と波は結局、オプアに着くまで続きました。フィジーからニュージランドの距離は1100マイルですが、向かい風の中でタッキングを繰り返したため、実走破距離1500マイル(GPSトリップメータ)で400マイル(740km)余分にクルーズしたことになりました。

 向かい風(アップウィンドウ)と波の中ではクローズホールドの切り上がり性能が悪く、艇速が上がり始めると波に船首が突っ込み凄い衝撃と共に艇速がダウンし方位が落ちてしまいます。このような波との衝突を避けるにはヨットレースの時のように常時対応した操舵等を行えばいいのでしょうが、長距離とシングルハンドではそうも出来ません。結局、100マイル前進するために約200マイル走ることになりました。この時期、南太平洋方面からニュージランドに来たヨットのほとんどが、ぽれーると同じような状況で、オプア・クルージング・クラブのバーではお互いのクルーズでの苦労話が中心です。

オプア入港直前にお会いした東山ご夫妻  ぽれーるがベイ・オブ・アイランズに入りオプアにさしかかった時、すれ違った米国国旗を掲げたヨットから日本国旗をかざされ、わざわざUターンして少しの間ぽれーると併走していただいて話を聞くことができました。操船されていたのは日本人の東山さんというご夫婦で詳しくは分かりませんが船名Wanderlust船籍はHonoruruになっていました。これからワンガレイ(Wangarei)(南緯35度44分、東経174度20分)に向かうとのことで、私の行き先も同じということで、ワンガレイでの再会を記して別れました。

 ニュージランドのオプア、ワンガレイ等についてのもう少し詳しい通信は、後刻にします。先ずは、14日間のクルーズで少し疲れたので、ぐっすり寝ることにします。

ぽれーる船長  関